2016年6月20日月曜日

合同稽古2日目レポート

6月19日、京都市会館北青少年活動センターにて、京都学生演劇祭2016年主催の「合同稽古」が開催されました。
2日目の今日はあいにくの天気。
雨にも関わらず参加された皆様、お疲れ様でした。
今回は、いつもはお芝居は観る専門である実行委員専属の植村が、わからないなりにお伝えします。


劇団なかゆび(同志社大学)
『黒舞踏の可能性と音楽のもたらす効果』
劇団なかゆびさんの企画からスタートです。
ラジオ体操でウォーミングアップしたあと、黒舞踏を体験しました。
“黒舞踏”とは音楽を聴いて落とし込み、それにあわせて自由に身体を動かすことによって、自分の身体の可動域を知ったりできるというもの。
役者の自分の演技の幅を広げるだけでなく、演出する上での参考にもなるとのことです。
普段やらないような身体の使い方に気付くことができました。


劇団なかゆび(同志社大学)
『戯曲でないテキストを舞台に乗せるーレヴィナス、カント、ニーチェ』
引き続き劇団なかゆびさんの企画。
少人数のグループに分かれて、それぞれの表現方法を考え、ニーチェなどの哲学者の文章を読みました。
二人で交互に読んでみたり、読み方を工夫してみたり。
「どうしてこんなこと言うんだろう?」という言葉(台詞)にぶつかったときどのような姿勢でそれに向かうのか?
ということを、哲学者による“話すために書かれていない文章”を通じて、ぎゅっと凝縮して体験できました。


スーパーマツモト2(同志社大学)
『インスタント本番』
1/2倍速バージョンのラジオ体操でゆったりと身体を伸ばしたら合同稽古後半のスタート。
スーパーマツモト2さんの企画は、一時間で練習し、本番を迎えるというワークショップでした。
台詞は数字のみと一見単純ですが、実際にやってみると舞台上の共通認識や緊張感はそう単純ではありません。
どうやって受け取るか、どうやって吐き出すか、空気感の共有は難しくもあり、楽しくもありました。




総括というほど大それたものではありませんが、全体を通じて。
前述の通り、私は普段からどこかでお芝居をしているわけではありません。
そのため慣れないことばかりでしたが、同時に、ただただ楽しく過ごすことができました。
今回の合同稽古は、参加劇団間の交流はもちろんですが、普段演劇に接する機会のない人が演劇をもっと身近に、等身大のものとして感じるきっかけになりうるものだったと思います。
今後またこのような機会があれば、演劇祭を身近なものにしてもらえるよう、外側にどんどん発信し、繋がっていければと感じました。
以上です!



2日間の合同稽古が無事終了いたしました!ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

2016年6月19日日曜日

合同稽古1日目レポート

 6月18日、京都市会館北青少年活動センターにて、京都学生演劇祭2016年主催の「合同稽古」が開催されました。たくさんの方に参加していただき、ありがとうございました。合同稽古がなければ、一生関わることのなかったであろう人々と、演劇を通じて、楽しく交流することができました。京都学生演劇祭を代表して、神田真直(劇団なかゆび)が簡単にですが、レポートします。

劇団なかゆび(同志社大学)
「S音ー分母としての基礎」
 はじめは劇団なかゆびによる企画から。声と身体の基本的なトレーニングをどのような目的やメカニズムで行うのか、自分の限界値をはかる尺度を得ることを目指して、様々な方法を試しました。参加した皆様、是非各自持ち帰って、試してみることをおすすめします。

劇団なにかしら(京都嵯峨芸術大学)
「難しいことはわかりません。私馬鹿なので!!」
 劇団の名前通り、とにかく与えられた場所、役柄、出来事から「なにかしら」演技を作っていく即興劇でした。本来の稽古では、深くじっくり考えた上での演技が多いですが、漫然とやっているだけではなかなか鍛えられない「瞬発力」を養うことができるものでした。結果できあがる劇が目的なのではなく、劇を作るまでの過程に重点を置くことで、普段の稽古では得られない力を役者が獲得できるのではないでしょうか。

劇団紫(佛教大学)
「受信発信できるかな♪」
 劇団紫さんの雰囲気がよく伝わってくる時間でした。劇団固有の空気をしっかりと 持ちながらも、きちんとこちら側を取り込んで、より深い交流の時間を過ごすことができました。劇団間の交流という目的に最も適ったワークショップだったのではないでしょうか。ドキドキホットケーキも、ルートもルールは簡単ですが、やってみると案外うまくいきません。何度もリトライして、少しずつ向上していき、目標を達成していく作業を共同で進めることで、相互の信頼を高めることができたと思います。
劇団月光斜TeamBKC(立命館大学)
「触れる、分かる、創る」
 相手に「触れる」というところにテーマを設定していました。「触れる」ということによって、相手を理解し(「分かり」)、信頼しあった上での「創る」関係を成立させる。非常に参考になるワークショップでした。新入生と演劇を創るためのコミュニケーションをとれるようになるためには、もってこいの切り口ではないでしょうか。また、触れることから発展して、相手に身を預けるー預けられるの関係を構築するワークショップは、より高次の段階の関係に同じ座組を持ち上げるのに効果的だと思います。

  総括すると、今まで知らなかったやり方や、同じワークショップでも少しずつローカル・ルールがあったりするなど、たくさんの発見を参加者それぞれにもたらすことができたのではないでしょうか。互いを演劇を通じて知ることは、今後、運営を進めていくのにも、いい潤滑材になったと思い ます。明日もよい時間がすごせることに期待です。6/19のプログラムはこちらへ
 了

2016年6月15日水曜日

合同稽古開催!②

こんにちは!
前回に引き続き今回も合同稽古について書いていきます!
様々な団体のプログラムが用意されています!!

合同稽古って?→前回ブログへ!

【日時】
6月18日(土)14:00〜18:00
   19日(日)14:00〜18:00


【場所】
両日ともに京都市会館北青少年活動センター レッスンスタジオA


【プログラム】
18日(土)14:00〜 劇団なかゆび S 音ー分母としての基礎
     15:00〜 劇団なにかしら難しい話は分かりません。私馬鹿なので!!
     16:00〜 劇団紫    受信発信できるかな ♪
     17:00〜 劇団月光斜 Team BKC 触れる、分かる、創る

19日(日)14:00〜 劇団なかゆび 黒舞踏の可能性と音楽のもたらす効果
     15:00〜 劇団なかゆび 戯曲でないテキストを舞台に乗せるーレヴィナス、カント、ニーチェ
     16:00〜 スーパーマツモト2 インスタント本番


【プログラム内容】

18日(土)の内容詳細については前回ブログへ


19日(日)


14:00〜 劇団なかゆび


『黒舞踏の可能性と音楽のもたらす効果』

【内容】
演劇の中核をなす戯曲はことばで構成されている。その性格上、身体表現は戯曲の解釈によって大きく変化する。戯曲の解釈を担う演出にとって音楽と身体とのシンクロは、その力量が試され、役者にとっては、音楽と美しくシンクロできることは重要なスキルである。そのスキルを向上させるために「黒舞踏」というトレーニングがある。黒舞踏を体験することで、体に音楽を落とし込み、演技の可能性を拡大することが期待される。




15:00〜 劇団なかゆび


『戯曲でないテキストを舞台に乗せるーレヴィナス、カント、ニーチェ』

【内容】
劇団なかゆびの第二本公演「動悸」には多くの引用があった。その多くは、戯曲ではなく哲学書や劇評など劇場で役者が演劇として読むことを想定せずに書かれたものであった。そういった方法がどのような効果をもたらすのか、前述の「動悸」からレヴィナス、カント、ニーチェから検討する。また参加者から戯曲でないテキストの持ち込みがあれば、それも検討に含める。




16:00〜 スーパーマツモト2



『インスタント本番』

【内容】
1時間で稽古して、本番みたいな上演をつくります。台詞は数字だけ。とっても簡単なのに、舞台上の緊張感・演技の積み上げ方の参考になると思います。演技の集中力アップです。




どなたでもご参加下さい!!
お待ちしております!!

2016年6月12日日曜日

合同稽古開催!

こんにちは! 

京都では蛍が見頃を迎えております。皆様いかがお過ごしですか?
京都学生演劇祭では合同稽古企画が進んでおります。
そうです!今年もこの時期がやってまいりました!合同稽古!!

そういえば、合同稽古ってなんなんでしょう?
京都学生演劇祭に参加する劇団がそれぞれワークショップや普段行っている練習方法を持ち寄って、様々な方々と交流していこう!という企画です。
ちなみにこの合同稽古、
どなたでも参加自由です!!年齢、性別問いません!!

・京都学生演劇祭に参加されていない団体の方々でも
・演劇が好きという中学生、高校生、大学生でも
・とにかく多くの知り合いを作りたい!!という方でも
・演劇なんてしたことない!という方でも
・とりあえず土日、身体を動かしたい!!という方でも
・たまたまふらっと来たのだけれど・・・

ぜひご参加ください!


スケジュールは以下の通りです。

【日時】

6月18日(土)14時~18時
   19日(日)14時~18時
         *途中入退場可
【場所】
両日ともに京都市会館北青少年センター レッスンスタジオA



《6月18日(土)のワークショップ内容

14:00〜  劇団なかゆび 

『S 音ー分母としての基礎』

【内容】
発声は役者にとって、最も重要な基礎であることは言うまでもない。何よりもまず、自らの声の大きさの最大値を知ることからすべては始まる。声の大きさの最大値は、S音が続く秒数によって測ることができる。その秒数は、発声の基礎である。発声が役者の基礎であるという先の発言を踏まえれば、その秒数は文字通り基礎の中の基礎であると言える。S音に焦点を当て、その秒数を引き延ばすトレーニングを実行する。


15:00〜 劇団なにかしら

『難しい話は分かりません。私馬鹿なので!!』

【内容】
グループに分かれて即興劇をしよう!クジから引いた『とびっきり馬鹿馬鹿しいお題』をグループで話し合い決められた時間で全力で演じるのみ!!あとはなにもいらない。
簡単な話だろう?因みに言っておくが、クジはこちらで用意しておくよ。とびっきり馬鹿馬鹿しいお題をね。by参謀




16:00〜  劇団紫

『受信発信できるかな ♪』

【内容】
  ・ジャンプしながら数えるやつ
  ・ルート
  ・ウィンクキラー




17:00〜  劇団月光斜TeamBKC

『触れる、分かる、創る』

【内容】
ストレッチや軽いミニゲームを、相手の体に触れることで意識を共有しながら交流を行うことをテーマとして行います。




なお、6月19日のワークショップの詳細は後日に発表いたします。
もうしばらくお待ちください!

2016年6月10日金曜日

ブロック&タイムテーブルが決定!!

6月となり梅雨の時期となりました。皆様どのようにお過ごしでしょうか?
今から暑くなってきますね。夏ですね。そして夏といえば演劇祭ですね!(夏になるとこの流れにしていけたらと思います(笑))

京都学生演劇祭は着々と進んでおります!
その一歩として、ブロックとタイムテーブルが決定いたしました!


【ブロック&タイムテーブル】

Aブロック 8月31日(水)14:30~、9月2日(金)18:30~、4日(日)10:30~ 
       劇団未踏座 劇団なにかしら 劇団なかゆび

Bブロック 8月31日(水)18:30~、9月2日(金)14:30~、4日(日)14:30~ 
        雪のビ熱 新演劇研究会劇団月光斜 劇団べれゑ

Cブロック 9月1日(月)14:30~、3日(土)10:30~、4日(日)18:30~
        劇団西一風 遊自由不断、 ソリューションにQ 

Dブロック 9月1日(月)18:30~、3日(土)14:30~、5日(月)10:30~
        劇団速度 幻灯劇場 劇団紫

Eブロック 9月2日(金)10:30~、3日(土)18:30~、5日(月)14:30~
        青月ごっこ 劇団月光斜 Team BKC スーパーマツモト2


以上15団体、5ブロックで開催します!!

団体紹介も近日に行っていきます!
お楽しみに!!

京都学生演劇祭2016 参加団体発表!!


こんにちは!!

京都学生演劇祭2016の日程と会場が決定しました!


 日程:8/31(水)~9/5(月)

会場:京都大学 吉田寮食堂

演劇祭は全6日間。どの時間帯にどの劇団が何をやるのか?という詳しいことはまたお知らせします!
会場は去年と同じく吉田寮食堂です。吉田寮食堂とは、京都大学の自治寮「吉田寮」のあるスペースのことです。「え?食堂でやるの?」と思ったあなた、ぜひ来てみてください。
吉田寮食堂は、京都市バス停「近衛通」を降りて、ちょっと歩くと着きます。また、京阪神宮丸太町駅から歩いて10分かからないくらいです。おすすめの場所です。
地図でちょっと見てみましょう→http://www.confetti-web.com/site_map.php?site_code=001511

そして、出演団体全15団体

青月ごっこ(京都教育大学)
新演劇研究会劇団月光斜(立命館大学)
劇団月光斜TeamBKC(立命館大学)
劇団西一風(立命館大学)
劇団速度(京都大学)
劇団なかゆび(同志社大学)
劇団なにかしら(京都嵯峨芸術大学)
劇団べれゑ(金沢美術工芸大学)
劇団未踏座(龍谷大学)
劇団紫(佛教大学)
幻灯劇場(立命館大学)
スーパーマツモト2(同志社大学)
ソリューションにQ(京都文教大学)
遊自由不断、(佛教大学)
雪のビ熱(佛教大学)

と、なっております。
何度目かの参加の団体もあれば、初参加の団体もあって。
なんと今回は、金沢からの団体も出演します!
北陸には演劇祭がなく、京都で参加したい、とのことで、出演が決定致しました。
このなかから全国学生演劇祭への切符を手にするのはいったいどの劇団なのでしょうか・・・
たのしみです!